基本方針

地域内循環を優先した資源循環施設の拠点整備を図り“人と環境にやさしい都市とやま”を実現する

1. 地域内での循環を優先した取り組みの推進

富山地区には、プラスチック加工業や石油関連企業、アルミ製造業などの地元素材産業が多く立地し、これらの産業の原料として再生品の需要が多く見込めます。 また、主要産業の1つである農業と関連させた資源循環の取り組みも可能となります。さらに、寒冷で多湿という気候的な特徴から、暖房用や調湿材などとして再生品(木炭)の需要も多く見込めます。

このため、富山市エコタウンにおいては、地元素材産業や農業、ハウスメーカーなどを中心に再生品の利用先を確保し、回収した資源が確実に再生品として地域内で循環利用されるよう、地域内で資源循環が行われるようリサイクル施設の整備を推進していきます。 また、このような地域内循環を形成するために、公共部門から率先してグリーン調達を推進し、民間事業者などに拡大するなどの支援を行っていきます。

2.過去の経験を活かした、人と環境にやさしい都市とやまの実現

富山市は、その他プラスチック容器包装・その他容器包装廃棄物などの分別回収を、他都市に先駆けて取り組んできました。特に、複合素材をのぞく、その他紙製容器包装を分別回収し、地域内で紙原料とする取り組みは、「富山方式」として高く評価されています。
このため、富山市エコタウンでは、過去の取り組みを活かし、市民のリサイクル意識をさらに高めるとともに、地域ぐるみの減量化・資源化活動の推進や再生品の利用促進のほか、ごみ減量・再利用に係わる普及啓発などを推進し、「人と環境にやさしい都市とやま」を実現していきます。

3.素材の段階的再利用と廃棄物エネルギーの有効活用の促進

富山市エコタウンでは、それぞれのリサイクル事業が連携することによって、素材の段階的再利用を推進していきます。

4.事業性の考慮

富山市エコタウンでは、持続的に事業が成り立つことを条件に、経済動向や事業採算性について充分に考慮しながら事業を推進していきます。
また、国や県、市の補助金制度や融資制度などを有効に活用するとともに、市民・事業者・行政が連携した取り組みを推進していきます。

5.事業主体及び消費者との連携

分別回収した後、資源を再商品化し再利用する製品が消費されなければ、資源循環は成り立ちません。そのため、富山市では、再商品化事業者および再生品の購入主体である消費者を育成し、相互に連携することを重視していきます。

6.情報の公開

エコタウン事業を推進するにあたり、富山市は、環境保全の確保と市民の安心を確立するため、事業者の募集、工場の建設、運営にいたるまで、住民合意のもとに推進していきます。また、環境情報の公開を行い、事業の安全性と信頼性の確保を図ります。

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